葉酸が欠かせない理由
通常の2倍の葉酸が必要
葉酸は、水溶性のビタミンB群の一種です。代謝に関わりが深く、タンパク質や核酸の合成に働いて細胞の生産や再生を助け、体の発育を促してくれます。そのため、細胞が新しくつくり出される場に必須の栄養素です。
特に核酸(DNAやRNA)は、細胞の核の中にあって遺伝情報を保存し、遺伝情報の通りに身体をつくっていく指令を出す所で、いわば、生命の根幹です。そのため、赤ちゃんの新しい細胞が作られる妊娠期や授乳期のお母さんにとって、葉酸は必要不可欠な栄養素とされています。
妊娠前から妊娠初期の母体は、赤ちゃんを作るための細胞分裂が活発に行われるため、妊婦さんは通常の約2倍近くの葉酸が消費されるといわれています。
特に、妊娠0~7週目にかけては細胞分裂期といわれており、母体のDNAから分裂・増殖した細胞が赤ちゃんの脳や脊髄、内臓などを作っていきます。
その細胞分裂や増殖に、葉酸が重要な働きをしているので、妊娠時には葉酸が母体から欠乏しないように葉酸サプリを摂取するように推奨されています。
妊娠初期や妊娠中に葉酸が不足するとどうなるのでしょうか?
葉酸は先天性異常の神経管閉鎖障害や、口唇裂のリスクを低減する重要な役割を果たします。不足すれば、それらのリスクが高くなると考えられます。
神経管閉鎖障害は、妊娠前から妊娠最初期に葉酸を充分に摂取することで予防ができるといわれていて、遺伝的な要因もあるので100%の予防が可能な訳ではないですが、そのリスクを約70%低減できるといわれています。
しかし、しかし精子と卵子が受精し子宮内に着床したタイミングを正確に把握することは非常に難しいです。気づいたら妊娠0週目ということもよくあります。
葉酸サプリを飲むタイミングは、妊活中から飲み始め、出産が終わるまで継続的に摂取することが良いと考えられます。
葉酸について
葉酸には大きく分けて食品由来のポリグルタミン酸型の葉酸と、サプリメントなどのモノグルタミン酸型の葉酸の2種類が存在します。
栄養素は天然のものの方が体に良いイメージがありますが、葉酸は別です。野菜をはじめとする食品由来のポリグルタミン酸型の葉酸は、加熱や胃酸により活性を失ってしまいやすいため、生体内での利用率がおよそ50%と低い数値になっています。
一方でサプリメントのモノグルタミン酸は80%を超える利用率であることが分かっています。厚生労働省が発表している最も推奨されるのがモノグルタミン酸で、1日あたりの摂取量は400μgです。
また、考え学ぶ力に必要なDHAやEPAは体内で合成できない必須脂肪酸のため、外部から摂取する必要があります。DHA・EPAは妊娠から授乳期のあいだの摂取が推奨されています。
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